a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

猫に小判

今日は世間ではバレンタインデイだ。
夫の元にも俳句の女友達数人からチョコレートが届いた。大きな赤い封筒にハートのマークが付いていて、ポストに入らないと郵便配達人に勝手口まで呼びつけられて受け取った。
夫は、「こんな小さいチョコレート、500円位やろ、」と言っているが、いづれもゴディバのチョコレートなのである。2、3千円はすると思う。
「いらんわ。」と見向きもしない。私も今はチョコレートを食べないので、この沢山のベルギーのチョコレートの始末に困るのである。
難儀な習慣が世間では流行っているなあとつくずく思う。
自慢じゃないが、私は過去誰にも(勿論夫にも)バレンタインチョコをプレゼントしたことが無い、まことに冷たい女なのである。
雨の中をK君のお通夜に行った。
同期生は30人位来ていたであろうか。
K君は気の多い男だった。
高校生の頃から好きな女の子が数人居たのを知っているが、どの子も余り美人じゃなく女性の好みが悪いなあといつも思っていたが、今日喪服姿の奥様に始めてお目にかかりお悔やみの挨拶をしたが、美しい人でびっくりした。疲れて悲しくて大変だろうに、凛としたしっかり者という風情の女性だった。
女性の好みは本当はすごく良かったのだ。
男はかくも美しい妻がいても、他のへちゃむくれに気を移すのかと改めて思った。
K君が亡くなったばかりなのに、彼の悪口を言ってしまった。
彼がもうこの世に居ないという現実に気がつくとやっぱりとても淋しい。