a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

夫が声を発した

甥のTちゃんが、大阪での会議に出た後山口に帰るのを1日遅らせて、夫を見舞ってくれた。
午前中に川西のH子姉宅を訪問したTちゃんと、夕方待ち合わせて一緒に病院に向った。
夫はTちゃんの顔を見て、嬉しそうに笑った。その後、目と鼻を赤くして顔を歪めて嬉し泣きをした。
ICUに居たときよりずっと元気になって良かったね、伯父ちゃん」と言うと、口をもごもごさせて、しゃべろうとした。言葉にはならなかったが確かにかなりのフレーズをしゃべろうとして声を発した。「こ」とか「あえ」とか色々な音を発して。しかもかなりの長さである。
Tちゃんと私は固唾を飲んで見守っていた。
Tちゃんが言うには、声帯も片方が麻痺しているので声が出難いらしい。
そんな感じの会話を何度もTちゃんとした。
私は始めて聞いた夫の声に感動して泣いてしまった。Tちゃんも「凄い!来て良かった」と同じく感激してくれた。
血の繋がりは無いけれど、夫は余程Tちゃんの事が好きなのだ。そして遥々来てくれた愛情が通じたのであろう。
2人で良かったと言いながら帰る。
千代田の駅前でお寿司屋さんに入った。お昼も川西でお寿司をご馳走になったけど、お寿司大好きだから食べようと言うので、私も久しぶりにお寿司を食べて満足した。Tちゃんは「マグロは大阪の方が美味しい」と言う。彼はグルメなのである。
「回らん寿司を2回も食べられて大阪に来て良かった」と、相変わらず面白い事を言うTちゃん。
今日は雨が降っていたけれど良い日だった。