a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

前夜式

午後4時納棺。H子姉と2人の甥のTちゃん、姪のsakuraちゃんが立ち会ってくれてお祈りと賛美歌『いつくしみ深き』を歌ったあと送り出す。
棺は黒。カヴァーも黒のビロードで白い十字架と百合の花の刺繍の有るもので,素敵である。多分夫も気に入っていると思う。
7時J子さんのオルガンの前奏で前夜式が始まる。
白い花(胡蝶蘭、薔薇、カーネーション、霞草、トルコ桔梗、百合など)ばかりで飾ってもらった祭壇はとても美しい。
娘もピアノを弾いて賛美歌は夫の好きな曲を2曲。Y子さんがバイオリンで『G線上のアリア』を演奏して下さる。涙が出る。
牧師先生のお説教は力強くユーモアも有り素晴らしかった。ただ少し私のことを褒め過ぎで面映ゆく、本当にそんなに夫にとって良い妻だったのだろうかと50年の歳月を思い返していた。
雨が降っているのに沢山の人が列席して下さった。
半分行事が無事終わって少しほっとする。
早々にパジャマに着替えていたらやはり客が有った。
キリスト教の前夜式では、棺の傍で飲んだり食べたりしながら夜を明かす、と言うことは無いので,遺族に取っては有り難い。
兄嫁が少し不満げで「放っておいたら可哀想やんか」と言ったらしいが,だからと言って夜伽をしてくれるかというと多分「体調が悪いから帰らしてもらうわ」とさっさと帰っただろう。
山口のTちゃんが泊まってくれたので、楽しい夜となった。彼は夫のことが大好きで、3人で夫の思い出を語りながら笑い転げる。
これって、世間の常識からすると不謹慎だろうなあと思いながら。