a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

告別式

お天気になった。姪のHちゃんが逗子から駆けつけてくれた。私に逢うなり号泣である。彼女も夫のことを『お父さん』と慕っていた。
11時より告別式が始まった。
大勢の夫の友達,私の友達が集まってくれた。それと親族。
今日もYさんがヴァイオリンで夫の好きな賛美歌137番を奏でて下さった。伴奏は今日もSさん。
大勢の参列者を見て、いかに夫が皆に愛されていたか良く解った。泣きながら挨拶して下さった女性の多かったこと。
それと、夫は自分が死ぬことで、多くの人を許して立ち直させるきっかけを与えたことを素晴らしいことだと思った。
1人は、夫に大金を借りてすぐに自己破産をした幼友達。10年程前のことである。立派なお屋敷を夜逃げ同然で出て、姿をくらましていた。当時夫は大金を失った事と共に、仲良しで信頼していた友達に裏切られて可哀想だった。今日夫の告別式でわたしに「許して下さい」と泣きながら言った。告別式に勇気を出して来て、牧師先生のお説教を聞いてくれて良かったと思う。夫も私もとっくに許している。
2人目は,大学時代の友人だが仲よく家族連れで旅行もして居たのに,ちょっとした誤解から絶交状態が続いていた。
夫婦で来てくれて嬉しかった。
3人目は,夫の妹。今日火葬場で号泣して謝っていた姿を見たが、夫はとっくに許しているのである。
今後の人生を少しでも楽な気持ちで過ごせるきっかけになって良かったと思う。

火葬場は桃の花が満開で美しかった。賛美歌の『又逢う日まで』を歌ってお別れをする。
とうとう夫とこの世での別れを一連のセレモニーで確認したが、神経は張りつめていたし、疲れもしているのに気持ちは清々しく、安堵の気持ちが満ちあふれている。
全てを取り仕切って頂いた中西牧師先生と夫人のM先生。どう言って感謝の気持ちを表して良いか解らない。