a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ローストチキン

亡き夫は鶏肉が嫌いだった。その割に味覚音痴だから、鶏肉のミンチをお団子にしてお鍋に入れてあっても黙って食べていた。
たまに「これ何の肉や?」と聞いたが、「合い挽きです」と言うたら「そうか、上手いわ」と全く騙しやすいのだった。別に嘘をついている訳では無い。鶏肉と違うと言ったのでは無いから。

そんな訳で、クリスマスのご馳走はローストチキンと世間では通っているけれど、我が家では決して出せないメニューだった。
今年は、堂々と美味しく焼いてあるローストチキンを取り寄せて、娘と二人でクリスマスのお祝いをしたのだった。
ただ、二人で食べきれないので、残りは連日形を変えて夕飯のメニューに加えなければならない。
アメリカの家庭では4日間は、ターキーを食べていると娘が言った。
日本でもおせち料理を毎日飽き飽きし乍ら食べるのと同じ現象だ。

というわけで今年は我が家もアメリカ並みの食生活をしている。でも私は超満足である。
夫は天国で怒っているだろうか。