アビガイル
今日のお話は「聡明で美人」であったアビガイル(難しい名前!)という女性である。
のちにダビデの妻となるが、この女性の言動が賞賛される理由は、賢さもさることながら、キリストの愛の「型」と言われるからである。
聖書 1サムエル記25:1-35
1、アビガイルの家庭
「この女は聡明で美人であった」 3
聖書で2つの素晴らしい形容詞で紹介される女性はアビガイルだけ。
では彼女は幸せかというと否! なぜなら夫ナバルは「頑迷で行状が悪かった」からである。
※聖書では古代の結婚は親が決めた。
アビガイルが最悪の男性と結婚しなければならなかったのは、アビガイルの親が「牧畜業を営み非常に裕福な」ナバルに対して借金があったのからだという説がある。
2、ナバルの牧畜業を護衛するダビデ
・外敵に囲まれている牧畜業では、護衛する人たちに守りを感謝するために、食べ物を提供する習わしがあった。
ダビデの若者がナバルに求めているのは厚かましい要求ではなく当然の報酬であった。8、15、16
・ダビデに対して侮辱で答えるナバル。
・ダビデの怒り。12、21、22
・アビガイルの聡明な行動。
①夫に相談せずダビデにお礼の食べ物を届けるアビガイル。
②夫の罪は自分にあると告げるアビガイル。24
「うちの亭主はバカで…」とは言わない。
③命乞いではなく無駄な人殺しはダビデの名が汚されるとの訴え。 31
④冷静さを取り戻し怒りを鎮めるダビデ。 32
⑤夫ナバルの突然死によって、アビガイルはダビデの妻となった。40、41
※このアビガイルの姿は十字架に示されたキリストの愛の「型」であるとされる。
1、罪を負うことにおいて (アビガイルはナバルの罪を引き受けた)。
2、命を投げ出して救う姿において(殺されるかも知れないダビデのところへ行く)。