爽やかな秋の風が吹く日曜日。
久しぶりに歩いて教会に行く。
今日は第一日曜日だし、涼しいし、出席者が多かった。
Nさんと受付当番奉仕をした。
礼拝後ランチをシルバー席で食べる。
6人全員が揃った。
私が一番年長だが、年齢差が少なくて価値観が同じで気兼ねなく発言(おしゃべり)出来るので楽しくて時間を忘れる。
中でも面白かったYさんの昨夜の出来事。
K市のお孫さん宅へ車で連れてもらって夜「帰りは駅まで一人で歩くわ」と言って出たものの道に迷ってぐるぐる歩き回ったらしい。
K市は山が多くて自然が多く残っている。
途中で夫婦連れに出会ったので駅への道を聞いたら「あっち」と教えてくれて「まだまだかなり遠いですよ」、でまたテクテク歩いたのだそうだ。
「それで駅に着いたかというとそうではなく、又違う方角に行ってしまって迷いに迷ってようやく駅に着いたらホッとしたわ」。
「それって狸に欺されたんと違う?」
夫婦連れがあやしい。
Yさんはけろっとしているが夜道で年寄りの一人歩きは本当に危険だ。
財布を盗るために暴力を振るわれて怪我をするかもしれない。
「お金そんなに持ってへんもん」
「例え数千円でもお小遣いが欲しかったらひったくるよ」
私は怖がりだから僅かな財布の中身を取られるために怪我をするのは嫌だから、夜道は歩かないようにしているが・・・。
Yさんは大胆。「大丈夫やわ」とけろっとしている。
彼女は戦後満州から命からがら引き上げてきた経験があるから肝が座っている。
一杯喋って、ようやくお尻をあげて(もう帰ってくださいという人が無くて)秋風に吹かれながら帰ったのだった。