暑さがぶり返したし、ちょっと疲れてばてている。
やっぱり年やわ。
目のアレルギーがひどく痒くなってきた。
明日眼科に行くつもり。
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聖書の女性(41)~罪赦された女
聖書 ヨハネ8:1-12
文芸評論家の小林秀雄は、「聖書は『問題の人間』について書いてあるのではなく『人間の問題』について書いてある」といった。
殺人をしてしまうような人間は「問題の人間」であるが、人間なら時に深い憎しみを抱くことがあり、これは誰にもある「人間の問題」である。
聖書には次々と「問題の人物」が登場するが、その中に「人間の問題」を見ず「問題の人間」だから私とは関係無いと読んでしまえば、聖書が読めてない事になる。
今日読む聖書には「問題の人間」が出てくるが、人間の問題として見ていきたい。
1、罪からくる報酬は死です
・この女性は「姦淫の場でとらえられた」4
「律法の中で、こうゆう女を石打ちにするように命じています。」5
と言いたてられていたが、死罪として裁かれるのは姦淫の罪を犯すような問題の人間だからと理解してしまうなら、小林秀雄の指摘が理解できていない事になる。
なぜなら、聖書は律法の一つでも破れば律法の全てを破ったと同然の罪人であるとみなしているからである。 ヤコブ2:10
・神の前には皆死罪に値する罪人であることを知らねばならない。 ローマ6:23
2、罪を裁けるのは人ではない
律法学者やパリサイ人は、この女を責め立てて石打ちの刑に裁こうとしていたが、
キリストは「罪の無い者が最初に彼女に石を投げなさい」7 と言われた。つまり、罪の裁きは人には出来ないということである。
さばいてはいけません。
さばかれないためです。 マタイ7-1
兄弟たち。
互いに悪口を言い合ってはいけません。
自分の兄弟の悪口を言い、自分の兄弟を裁く者は、
律法の悪口を言い、律法を裁いているのです。
あなたが、もし律法をさばくなら、
律法を守る者ではなくて,さばく者です。ヤコブ4:11
律法を定め、さばきを行う方は、ただひとりであり、
その方は救うことも滅ぼすこともできます。
隣人をさばくあなたは、いったい何者ですか。 ヤコブ4:12
3、女の罪を赦されたキリスト
結局この女を裁くことができるのはキリストしかいなかったが、
キリストは「わたしもあなたを罪に定めない」11 と言われた。
これはどういう意味であろうか?
罪を見逃したと言うことか?
そうではない。
キリストがこの女の(そして私たちの)罪の裁きを身代わりに十字架で受けてくださったということである。
キリストが私たちの「罪を赦します」というのは、「わたしが代わりに罰をうけます」というありがたい意思表示である。
1ペテロ2:21-24