a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ヨブ記(1)

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小春日和。

ツワブキはそろそろ終わり。

予定のない日は読書で過ごす。

 

午前と午後と来客。

細かい数字を読んで目が疲れた〜。

 

  *  *  *  *  *  *  *  *

 

ヨブ記

「因果応報」は、善人には幸福がもたらされ、悪人には禍が降りかかるという思想である。

妥当することも有るが、人生には不可解な矛盾も起こる。

この思想では苦しみの解決にならない。却って人を苦悩に陥らせる。

この大きな疑問を真正面から問いかけた書物

それが「ヨブ記」である。

 

金剛バプテストキリスト教

牧師 中西正夫

 

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          レオン・ボナ作  ヨブ (部分)

ヨブ記(1)

聖書 ヨブ記1:1−12

ヨブ記は聖書の分類から言えば「知恵文学」とよばれている。

ヨブ記」から「雅歌」までの5つで、その最初が「ヨブ記」。

執筆年代は諸説があり、BC1500年頃のモーセの時代と考える学者もあれば、知恵文学が語られる捕囚時代のBC6世紀頃と考える学者もある。

しかし重要なのはヨブ記の主題である。

主題の斬新さ故に古今東西の宗教家、哲学者、作家、芸術家が競って取り扱い、また人生の矛盾に悩む多くの人々に語りかけてきたのがこのヨブ記である。

 

1、ヨブの人柄

・神を畏れ敬う正しい人 1、5

・家庭的に恵まれた人 

・東の国で一番の富豪 

ユダヤ人にとって「富と子宝」は神を敬うご褒美と考えられていた。

 

2、ヨブ記の主題

そのヨブに禍が降りかかる。

ヨブ記の主題は「善人の苦しみ」である。

従来の考えは、苦難は神の祟りであり ヨハネ9:2 心がけが悪いからであり、信仰が弱いからだというのが通説だった。

しかしヨブ記はその考えを覆す。

ヨブは人格的にも信仰的にも立派。その人が苦難に遭う。

これがヨブ記が正面から神の啓示を受けて取り扱った主題である。

 

3、神を信じる主題は何か

サタンの主張

・人間が神を信じるのは御利益を求めてのことだ。10

・もし御利益がなくなれば人は神を信じないどころか神を呪う筈だ。11

※私たちが神を信じる理由はなんだろう?