大荒れの天気で、関東の方では大雪が降った。
転ばないように、高齢者は家にじっとしているのが良い。
午後から風が強くなって冷えてきた。
私は炬燵で映画鑑賞をする。
「ボヴァリー夫人」2014年の作品。
フローベルのボヴァリー夫人は昔から何度も映画化されている。
大昔に原作を読んだが後味の悪い小説だった。
今日の映画は美しく静かで私向き。
エマ(ミア・ワシコウスカ)は修道院で過ごしたという世間知らずの娘だが、医者の後妻(映画では触れていない)として嫁いだ。
花嫁衣装も凝ったものだったし、衣装が豪華で素晴らしい。
ドレスはジッパーやボタンではなく、紐を結んで着るので一人では脱着出来ない。
料理は召使いの仕事という風習でさせてもらえない。
下手なピアノをポロンポロンと弾いたり、好きでもない刺繍をするだけの日々。
高価なドレスや帽子をツケで買う。
欲求不満で買い物する女性は良くあるが、エマはその上不倫。
馬鹿としか言いようがないが、それに気づかない無気力な夫が悪い。
田園風景やお屋敷の美しさなどには大いに満足した映画だった。