猛暑で頭が腐りそう。
ちょっとした針仕事をする。
お裁縫道具の小ダンスは処分してしまった。
今は小さな箱に糸とリボンとかレースが少し残っているだけ。
針山はこれで事足りる。
「私の好きな映画百選」no.4
悲劇が続いたので、今日はハッピーエンドのおはなし。
シャーロット・ブロンテの小説「ジェーン・エア」を元に作られた映画。
私は先に原作を読んでいた。
何しろ子供の頃はテレビがなかったし、本を読むしか楽しみは無かった。
本は友達に借りるか、父にねだって買ってもらうか、家の本棚にあるのを読むか。
幼い時に両親を亡くしたジェーン・エア(ジョーン・フォンテーン)は親戚の家で育つ。おばは彼女に厳しくあたり、孤児院にやってしまう。
そこでも厳しい生活が待っていたが心が通う友人が出来た。
孤児院のひどい扱いで友人を結核で失ってしまう。
時が経ってジェーン・エアは家庭教師としてある大きなお屋敷に雇われた。
お屋敷の主人フェアファックス・ロチェスター氏(オーソン・ウエルズ)は気むづかしい男性だった。
古びた大きなお城のようなお屋敷ソーンフィールドは何か秘密を隠している様子。
大きなお屋敷というのが以来私が嵌るキーワードになった。
例えば次回に書くだろう「レベッカ」も古いお屋敷が舞台である。
原作が優れているので何度も映画化されている。
私が見たのは次の3つ。
1996年仏、伊、英、米合作映画「ジェーン・エア」
シャルロット・ゲインズブール
ウイリアム・ハート
ルース・ウイルソン
トビー・スティーブンス
2011年 英、米合作映画「ジェイン・エア」監督キャリー・ジョージ・フクナガ
マイケル・ファスペンダー
どれも楽しめた。
またロチェスターという人物は辛い秘密を抱えていて、それでいて若い女性を愛してしまう心の葛藤が常にある。
「最初に正直に打ち明けといたら良かったのに・・・秘密にしとくのが悪い」
見終わったらいつも思ってしまう。
そうなったら面白くも何ともない小説になって映画にならない。
どの映画のロチェスター氏も良かったが、最後に見たマイケル・ファスペンダーがお気に入り。
ジェーン・エアはジョーン・フォンテーンは弱々しすぎ、ミア・ワシコウスカに軍配を挙げたい。