a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

未亡人生活10年

10年前の今日、夫が天国へ行った。

7ヶ月の闘病生活ののち天に召されたのだった。

 

おしゃべりで絶えず大きな声で電話で誰かと喋っていた。

夫婦の間にも会話が無いことはなかったけれど、夫は自分のことばかり喋って私の話は余り聞かない人だった。

誰とでもすぐ親しくなって私の友達も全部自分の友達にしてしまう。

気楽なのか人が良く遊びに来た。

夫が家にいると騒々しくて、大きな人だったから嵩が高くて、家の広さを感じなかったのだが、亡くなった当座は家がやたらと大きくなったように思えたのだった。

夫は散らかしやの整理下手。

夫が生きている時は絶えず整理片付けをしていたように思う。

それも夫が家にいる時はできないので留守の間に片付けて要らんものを捨てる。

何でも取っておくのが好きだった。

買い物も好きだったけれど、友達が要らなくて邪魔にしている物を良く持って帰ってきた。

ちょっとだけ汚れている沢山の模造紙とか、布の端切れとか、私が人形を作っていたこともあっていろいろな材料を持って帰ってきた。

古い丸帯(これはテーブンセンターにしている)、大きなこけし人形10個、古い椅子(これは布を張り替えて使っている)などなど。

「うちの嫁はんが欲しいかも分かれへんからもらうわ」と何でも持って帰るのだった。

ゴミ屋敷にしようとしていた・・・。

沢山友達が居たから。

友達の中には悪いのもいてお金も騙し取られたりもしたけれど~_~;

 

とにかく物を増やす人だった。お金は減らすのが上手だったけれど。

 

もう夫が亡くなった年齢を3つも超えてしまったけれど、今生きていたら面倒を見るのがしんどくて音を上げているだろう。

自分の身一つがしんどくなっているのだから。

 

久しぶりに夫のことを懐かしく思い出した10年目の記念日。