1986年スティーブン・スピルバーク製作トム・ハンクス主演のドタバタ喜劇を観た。
「マネー・ピット」。
ウォールターがアンナと住んでいる家に急に家主(彼女の元夫)が帰ってきて、急いで家を探す羽目になった。
不動産屋の言いなりに、立派なでっかい家を安く買うことが出来た。
売主は年老いた豪華な服を着た女性だった。
ところが、ひどい家で蛇口からは泥水が出るし、電気はショートするし、床は抜ける。第一立派な螺旋階段が外れて崩れ落ち二階へ上がれなくなる・・・。
工事を請け負った人たちも好い加減な人たちで・・・。
ハッピーエンドなのは分かっているけれど、ぐちゃぐちゃ、はちゃめちゃぶりが半端ではない。工事中に足場がばらばらっと剥がれ落ちる場面は圧巻。
「マネー・ピット」とは金食い虫という意味らしいが、安く買えたと喜んでいた立派な家が実はボロ家で修理に次々お金が出て行く。
安物買いの銭失いの物語なのである。
アンナの元夫は有名なマエストロという設定、アンナはヴァイオリン奏者、ウォールターは弁護士(何故か父親の借金を返済してお金はない)。
この指揮者をアレクサンドル・ゴドウノフが演じていた。彼はボリショイ・バレー団のバレーダンサーだったが、1979年にニューヨーク公演中に米国へ亡命したことで有名な人。
素敵なマエストロを演じていた。
話は現実の私の家。
寝室のベッド移動をしてベッドに寝転がって天井を見たら、隅の壁紙が剥がれているのが目につく。これは去年の21号台風の時雨漏りがした名残なのだ。
貼り直すのはお金がかかるし、脚立に登ってボンドで貼った。
隙間が少し空いていてみっともないのだけれど、辛抱できないことはない。
我が家もマネー・ピットなんだ。
今日の庭は一日中降った雨に洗われてPM2.5も花粉も無くなって爽やか。
紫陽花がすっかり色付いた。