狭いところに小鳥が種を落として南天が生えた。
南天は難を転じると言い伝えがあって、昔は重箱に詰めたお赤飯の上に小枝を置いたりしたものだ。
午後、曇っているのでスーパーに運動がてら買い物に行く。
1時〜2時頃は比較的人が少ない。
毎日の献立を考えるのも飽き飽きして来た。
「何が食べたい?」と聞くと、
「鰻」と返ってきた。
値段が高くなってから鰻が食卓に上がらなくなって久しい。
私の脳の中は、安い、栄養価値がある、新鮮、無添加、重くない食材しか無い。
「外食を長いことしてへんし・・・」
「偶には美味しいものを食べたい」
というわけで「うなぎ」が今夜のおかず。
鰻とか、松茸とか、数の子とか、値段の高いものと決まっている。
けれどこうゆう食材は昔は安かった。
千日前の「いづもや」という鰻やさんに、良く父が食べに連れてくれた。
庶民的な食べ物だった。
大きな脂ののった鰻が白いご飯に乗っている「まむし」。
後は「うまき」と「きもすい」。
もう十分若い頃に堪能させてもらったから、今更どっちでも良い。
わざわざ高いものを食べんでも・・・という渋ちんの私。
と言いながら今夜は正真正銘の鰻丼を食べた。
やっぱり美味しかったわ。