天候が定まらなくて、曇り空で、蒸し暑いのか寒いのか身体が判断しかねている。
今日は調子が悪い。
こんな日は聖書の話を書こう。
今回からヨセフが始まる。
聖書には波乱万丈の生涯を送った人が多く登場するが、中でもヤコブの息子のヨセフは筆頭格である。
彼の苦闘の人生から多くの励ましと慰めを得られる。
アブラハムの子がイサク。イサクの子がヤコブ。ヤコブの子がヨセフである。
アブラハムのひ孫になる。
英語名ではジョセフ、ドイツ語ではヨーゼフ、スペイン語ではホセ。
ヨセフ(1)ー家庭の悲劇を超えるもの
聖書 創世記37:1-36
1、ヨセフの複雑な家庭
ヤコブには4人の妻がいた。
レアに ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン。女の子ディナ。
ラケルの女奴隷ビルハに ダン、ナフタリ。
レアの女奴隷ジルバに ガド、アシェル。
ラケルに ヨセフとベニヤミン。
ヨセフの母ラケルは父ヤコブが叔父に懇願してやっと娶った最愛の妻であった。
ラケルは年老いてからやっとヨセフを産んだ。
母ラケルは弟ベニヤミンを産んだ後難産で死んでしまう。 35:15-18
父ヤコブは彼の息子の誰よりもヨセフを愛していた。
特別扱いをしたので、3
兄たちから妬まれ憎まれる。4
更にヨセフが見た夢を兄たちに話し益々憎まれる。5-8
(自分は畑の麦の束で真っ直ぐに立ち上がって、周りのあなた方の束は私の束にお辞儀をした、という夢の内容)
夢解きで兄たちを貶めるヨセフ。ジェームス・ディソ画
ついにある日、兄たちから半殺しの目に遭わされ、その上奴隷として言葉もわからないエジプトに売られてしまう。
その時ヨセフは17才であった。
「お父さん~助けて~」と呼んでも届かない世界で、彼を支えてくださったのは全能の神であった。39:2
2、悲劇もまた祝福への伏線である
ヤコブが正しく平等に子供達を育てていたら、こんな争いもなく最愛の息子を失うことはなかっただろう、と言う人もある。
でも、もしそうならエジプトへ行かなくて良かったが、やがて来る7年間の飢饉から世界を守ることも出来ず、又ヤコブ一家も飢えて死んだことだろう。
そう思うと、ヤコブ一家の罪と弱ささえ祝福への伏線として動かして下さる神がおられるということがわかる。
まさに「万事を益に」である。
神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、
神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、
私たちは知っています。 ローマ8:28
3、悲劇の中で結論を出すな
ヨセフの生涯は悲劇で始まった。
しかし、それが人生の全てではない。
そこから大きく変わって行くのである。
だから悲劇や不幸の途上で人生の結論を出してはいけない。
全能であり、愛の神を信じて歩んで行こう。
「わたしの思いは、あなたがたの思いと異なり、
わたしの道は、あなたがたの道と異なるからだ。
ーー主の御告げーー
天が地よりも高いように、 イザヤ55:8、9