公民館への道のメタセコイヤ。
昼食を済ましてコーラスの練習に行く。
今日から当番は仕事が増えた。
一人づつ熱を計る。
体温計をおでこに当てて「35.5度」とチェックをする。
厳しいけれど、レッスンが出来るのは有難い。
私が「日曜の夜あ〜でこうで」とメンバーに報告したら「良かったな〜無事に治ってくれて」全員喜んでくれた。
「その薬はこわいのよ」
と整形外科の受付を長く勤めてきたSさんが言った。
私と同じ年のYちゃんは転けて唇を切って縫ったそうだ。
マスクで見えないけれど。
そんな年なんである。
「お洒落しちゃって〜」と褒めてくれた。
今日は娘のお下りのえんじ色のロングカーディガンに同じ色のとっくりのブラウス、
古いジーンズのロングスカートを履いていた。
胸にクリスマスツリーのブローチをつけた。
同色のベレー帽も被っている。
「どこにも出かけることが無いもん。
せめてコーラスにはお洒落をしないとね」
Yちゃんも胸にブローチをつけている。
着るものは何でも良いというお婆さんでは無いのである。
「そうや、頑張らなくっちゃ」
二人で励ましあった。