朝一番に郵便局とスーパーに出かけた。
比較的空いていてホッとして買い物を済ます。
やっぱり買い物はネットより実物を見て買うのが良いわ。
暇なのと暖かいので長い間寝ていたお雛様を飾った。
雛壇は木箱に仕舞われていて、箱を中心に組み立てる仕組みになっている。
小さくて高さは50センチほど。
この小さいお雛様は1933年のもので今から87年前の古いお雛様。
5年前に亡くなった夫の妹の初雛に、夫の実家からお祝いに届いたものである。
義妹に生前尋ねたことがあった。
「貴女のお雛さん預かっているけど家で飾る?」
義妹は
「要らん」とすげない返事。
義妹が産まれて間も無く母親が亡くなった。
顔も覚えていないし、抱かれた記憶も無い悲しい赤ちゃんだったのだ。
お雛様を贈った実家のご両親もさぞ嘆き悲しんだことだろう。
母親が亡くなると家族は複雑な様相を帯びてくる。
義妹はもうちょっとで里子に出されるところだった。
だから、私の夫と義妹はおばあちゃん子になって甘やかされ大きくなった。
そんなわけで、このお雛様には悲しい歴史があるのだ。
今、それを知るのは私だけ。
義妹のことを懐かしく思い出しながら飾った。
写真を撮って見ると何か寂しい。
何か足らん!
古い写真(15年前撮影)を見ると、ちゃんと雪洞もさくら、たちばなも飾っている。
お道具も仰山持ってはるのに・・・。
もう一度三階へ上がるのは面倒で・・・。
賑々しい雛飾り。