a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

《マタイ受難曲》と夫

 

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一日中雨が降った。

ネットで礼拝を終わってから、youtubeで「J.S.バッハマタイ受難曲》 カール・リヒター(1958)」を聴いた。

この曲はずーっと昔にフェスティバルホールで歌ったことがある。

長い曲なのに楽譜を持たしてもらえず全曲暗譜だった。

若い頃は頭が柔らかかったから、長い曲でも覚えられたのだ。

 

今日は12年前に夫が天国に行った日。

夫はコンサートに行くのが好きで、私が合唱団で歌う時は必ず聴きに来てくれた。

近くでも遠くでも、大きなコンサートでも、小さなホールでのささやかなリサイタルでも、必ず聴きに来てくれた。

唯一私の追っかけをしてくれた人なのだった。

第九は毎年コンサートが有ったから、連続20回で合唱団員はご褒美が出たけれど、夫にもご褒美を上げたいと思ったものだった。

 

今は合唱祭でも、リサイタルでも、客席に聴いてくれる人はいない。

今日マタイ受難曲を聴きながら50年一緒に暮らした夫のことを懐かしく思い出した。