a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

あさって猫の日

しあさって、2022年2月22日は猫の日

2が一杯くっつく特別な猫の日なのだって。

 

私が、夫に先立たれても、年老いても機嫌良く暮らしているのは猫を飼っているから、と思っている。

猫、この可愛くて個性的な生き物。

 

幼い頃からいつも猫が居た。

ブログでいつも思い出しては愚痴っている幼い頃の真冬の寒さ。

寒い部屋の冷たいお布団に入ってくる猫のミーコが暖房具になった。

暖かくなって、邪魔になったら布団から放り出す。

ミーコは隣の妹Sちゃんの布団に入って行った。

Sちゃんは無類の猫好きだから追い出したりしない。

朝までSちゃんの布団の中で寝ていた。

(今の感覚では汚い天井裏を歩いたり鼠を食べたりしている猫をお布団に入れるなんて、何という不潔なことと思うが・・・余り考えてなかった)

 

猫は今のように「お猫様」扱いせずに、天井裏の鼠を取る仕事を任されていた。

餌は冷やご飯に鰹節の削ったのを乗せただけのねこまんま

誰も猫のご飯に気を遣う人はいない。

「ご飯ちょうだい〜」と台所に立っている人の足に纏わりつくが、誰も忙しくて、中には蹴飛ばす人もいたりして・・・。

(私が家に帰って居たら、すぐ鰹節を削ってねこまんまを作るのだけど)

猫は仕方なく自分で餌を調達していた。

鼠を捕って来たり、庭で小鳥の巣を狙ったりして生きていた。

 

飼うのはいつも雌猫。

雄猫はどこかへ出て行ったまま帰って来ないし、鼠取りも余りしない。

その点、雌猫は殆ど家に居て、しっかり鼠退治の役を引き受けていた。

野生に近いから怪我もしたし早く死んだ。

猫は必需品だから、死ぬと新しい子猫を貰ってくる。

 

猫の名前はいつも「ミーコ」と付ける。

代々同じ。

だから今思い出そうとしても何代目のミーコか思い出せない。

ある時、妹Sちゃんと子猫をもらいに行っての帰り道に「ミーコはやめてもっと素敵な名前にしよう」と決めた。

つけた名前が「チロ」。

その仔猫はすぐ死んだ。

その子が死んで次にもらったのは「マギー」と名前をつけた。

その頃、猫はよく死んだのだった。

「名前負けやわ」

マギーはその頃憧れのスターだったマーガレット・オブライエンの愛称。

f:id:a-doll:20220219110112j:plain

マギーを抱いている私。

家の周りは田んぼだった。農家ではその頃から農薬を使いだした。

猫は田んぼの水を飲んで死んだ。

ミーコが帰って来ないからどうしたのだろう?と待っていたが帰って来なくて、ある日空き家だった隣家に買い手がついて、大工さんが入った。

「こんなとこに猫死んどるわ」と声が聞こえた。

空き家になっていた隣の軒下で死んでいたのだった。

 

Sちゃんと二人でどれだけ泣いたか・・・。

 

猫の思い出は沢山あるけれど、結婚した相手は猫が嫌いだった訳じゃない。

実家の茶の間で猫はあぐらをかいて座っている彼の膝で蹲って寝ていたし、彼は追い払うそぶりはしなかった。

 

でも「猫を飼う?」と聞いたら「あかん」。

理由は、家具や障子を傷めるからで、夫が亡くなった後、すぐにクルミちゃんをもらって来て数ヶ月後に障子はボロボロになってしまった。

夫は天国で怒ってるだろうなあ。

 

今やっぱり未亡人になった妹Sちゃんも大きな猫を飼っている。部屋はボロボロらしいが。