公民館のそばの銀杏の木。
朝刊に90歳になられた評論家の樋口恵子さんが90代は「ヨタへロ期」だと書いておられた。
石に蹴つまずいて転けるのは70代からで、90歳になると黙って立っていてもフワーッと転ぶのだそうである。
以前は完全な「ヨタへロ期」に入る前に「ヨタ」ぐらいで「ドタリ」、そして死亡という方が多かったけれど、最近の80代90代の人は「ヨタへロ期」を生きる人が増えたというのだ。
そして出歩くのが難しくなる世代に入る前にコミュニケーションツールを持つべきだとも書いておられた。
家にいてもデジタルで社会参加を可能にするということ。
今日はコーラスの練習で日曜日に公民館祭に出演するので、最後にステージに立って歌った。
私の世代は先ずステージに上がるのが大変だ。
手摺がない階段を3段上がる。
ステージで立って20分程歌った。
終わって降りる。
手を繋いでもらわないと降りられない人が数人。
83歳のTさんは「立って歌うのは無理やから日曜日出ない」と弱音を吐いた。
ここで諦めたら「ヨタヘロ期」から脱落してしまう。
その点87歳のT井さんは弱音を吐かない。
公民館からの帰り一緒にゆっくり歩いた。
バス停のベンチで小休憩しながら。