暖かい土曜日の朝。
クルミちゃんはブラシ台の上で日向ぼっこ。
同窓会コーラスの練習日だけど欠席した。
I橋さんに「休みわ」と電話したらきっと「何で休むのん!」と怖いから、マネージャーのTさんに「休みます」と連絡しておく。
彼女は優しい。
「来月は来て下さいよ」
無理は駄目とあちこちで忠告されているし。
家で用事を片付ける。
その間に友達から電話がかかるから用事もさっさと捗らない。
最近、懐かしい友人からの電話が多くなった。
今日も小学校の友人からも何年ぶりかでかかって来た。
「a-dollちゃん、私わかる?」
「その声はMちゃんでしょ?」
たちまち小学校6年生に戻る。
クラス会にも出て来なかったし、出席となっているのにドタキャンばかりで10年以上会ってない。
きっとMちゃんもしわくちゃのお婆さんになっているのだろうけど、声は若い。
昔のままだ。
ひとしきり昔の思い出話を喋りまくって「a-dollちゃん元気で居ててな〜、また喋ろ」
と切った。
もう会う事はないけれど、こうして電話はできる。
家の電話がなると「詐欺か?」と一瞬身を構えるけれど、受話器から幼友達からの優しい声が流れて来ると嬉しい ٩( ᐛ )و