カラッと晴れて気持ちが良い。
夏が来たのだ。
猛暑もとっくに来ているけれど。
今日は海の日。
どこへ行きたいとか、何がしたいとか、という気持ちは無くなったけれど、一つだけ叶えてあげると言われたら、まだ美しかった頃の海で泳いで見たいな〜と思う。
浜寺公園はC子姉ちゃんが結婚して家族で住んでいたから、泊まりがけで海水浴に行った。
小学校の林間学校で行った二見浦、中学校で行った天橋立や香川県の津。
高校では小豆島へ行った。
敗戦の年だけは除いて、家族で淡路島に夏休み中逗留して毎日泳いでいた。
どの海水浴場も遠浅で美しく、子供が泳ぐのに危険がない良い浜辺だった、
美しい海水は海の良い香りがした。
海の水が「ちょっと違う!」と感じたのは、それから数年経って子供を連れて家族で遊びに行った頃からだった。
瀬戸内海の水にほのかな石油みたいな匂いがした。
あの清らかな海水は経済の発展と共に消え去ったのだ。
その後、プールで泳ぐことはあっても海水浴はしなくなった。
暑い夏の海辺。
海の家で着替えて「アチアチ・・・」と熱く焼けた砂を足の裏に感じながら走って波打ち際に辿り着く。
たまには海水を飲んでしまう事もあったけれど、楽しかった。
この写真は4年前、中学校の同級生たちとバスで天橋立に行った時の浜辺。
中学校1年生の臨海学校で何日かこの砂浜で泳いだのだった。
松林も懐かしくて。
誰かが「海水パンツ忘れたから僕は今日は泳がれへんわ〜」と言って笑わせてくれた。
あの頃は宿舎の旅館ではご馳走が出たわけでもなく(お米を持って来ていた)、お菓子もまだ豊富に食べられなかったけど、ただ空気と海水は美しかった・・・。
海の日に思い出した懐かしい海水浴場のこと。
もう一度、海で泳いで見たいな。