南天の実 赤々と。
温かい雨模様の大晦日、私はコートを着ずに歩いて教会の日曜礼拝に行った。
到着したら、汗が迸り出て来た。
ウールのワンピースの中に、首が寒いかな、と思ってカシミヤのタートルネックのジレを着ていたのだが、急いで歩いたので暑くて苦しい。
見兼ねた牧師夫人のM先生に、引っ張って脱がしてもらった。
まだ出席者が疎だったので良かった。
「汗で濡れてるわ」とM先生。
今年最後の礼拝説教は「ヨブ記」の最終章だった。
長い長〜い苦難の時が終わって、ヨブは神に失った財産の2倍のものを与えられた。
苦難の時には確かなものを信じて生きなければならない。
最後まで信仰を捨てずブレなかったヨブだった。
42章の最後に 年老いて満ち足りた生涯であった。17
とあった。
ヨブのように生きたいものだ。
帰りは今日もKさんにスーパーまで送ってもらった。
少し買い物をして帰宅。
昼ごはんを済ましてくつろいでいたら、M先生が玄関まで来られた。
忘れ物をわざわざ帰り道に届けて下さったのだった。
私は脱いだ黒いジレを教会の座席の下に落としたまま気が付かず帰って来たのだ。
多忙な牧師夫妻に手間をとらせてしまった。
今年も最後の日まで鈍臭い私なのだった。
皆様、どうぞ良い新年をお迎えくださいますように。