今日から弥生三月。
雛の月。
沢山のお雛様も市松人形も、昨年春に処分したけれど、残してあるのをひっそり飾った。
ついでに私が作ったビスクドールの市松人形もお出まし。
作ったのはもう30年も昔になる。
普段は押入れのボール箱の中で眠っている。
この子の着物は夫の母の振袖用の長襦袢を使った。
古い古い、百年ぐらい昔のもの。
鹿の子絞りと刺繍のある美しい布で、残りは人形の友達にも使って貰った。
私は和裁は得意では無いけれど、縮小して本格的なお振袖を縫った。鹿子の着物と二枚重ね。
2体作ったのだけれど、1体は友人が買ってくれた。
写真だけが手元に残っている。
この人形の着物は、私が幼い頃の一つ身の着物を母が大事に取ってくれていたもの。
羽二重で宝づくしの模様。
2体とも顔は同じ型で抜いているから双子みたいだった。
雛の月だから、ゆっくり人形で遊ぼうと思うけれど、最近何やらバタバタ忙しいのである。