a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

認知症の配偶者の行方

どうだんつつじ Mさんからラインで花の写真が届く。

 

昨夜、NHKスペシャルで、認知症の妻の行方を探す男性の切ないドキュメンタリーを見た。

奥様は若年性認知症を患っていて、ある日ふらりと家を出たまま戻って来ず、行方がわからなくなってしまった。

写真と当日着ていた衣服の説明入りのチラシも配っている。

どうして見つからないのだろう?

歩いて居る不審な女性を見て誰も「?」と思わないのだろうか?

通報したりしないのだろうか。

辛い悲しい番組だった。

現在、行方不明者が増えて居るようだ。

自分の家が分からなくなって歩いて歩いて・・・若くてしかも健脚だったらかなり遠くまで行ってしまう。

昔、近所の友達が「私、ウォーキングはせえへんねん。認知症になったら遠くまで歩いて行くらしいから」と言ってたのを、まんざらジョークだけでもないわ、と思う。

 

2019年の大晦日に、友人のご主人が行方不明になった。

あれから4年になる。

コロナが流行り出した嫌な年初めだったが、以来どこからも何の情報もない。

友達は、ご主人の行方が分からないから、家を畳んで長男さんの家族と同居をするつもりだ、と言って心準備をしていたが、夫の行方不明のまま家を離れる決心がつかず、今も情報を待ち続けている。

明るく振る舞って居るが、心の底は悲しくて辛いと思う。

 

番組では位置確認ができるチップを靴に貼って居る人が映って居た。

迷子になった時、探してもらえる。

先日、コロナで高熱が出た時、朦朧として「今何時か」時計を見ても「夜か昼か」分からなくなって、「今、昼?晩?」って聞いて娘を慄かせた。

幸い熱が下がって、元々の脳みそに戻ったけれど、ある時、道で自分の居場所が分からなくなった時の為に、チップも考えようかと思う。

ちなみに猫のくるみの散歩紐にはチップをくくりつけてある。