a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

M子姉ちゃんの良い所

昨日はM子姉ちゃんの悪口を書きまくったので,反省して、ベッドに入ってから良い所は無いか思い出そうと努力した。
有りました。先ず字が上手。お習字が小学校の校門に張り出されたのを思い出した。今でも女らしい優雅な文と字の葉書がたまに届く。
走るのが早い。顔を上に向けてトップを切って走っていた姿を思い出す。『天向き』とあだ名されていた。
因みにM家の兄妹は皆走るのが速い。私だけが幼いときの足の怪我が元で障害が有って,走るのが遅い。
M子姉ちゃんは、音楽に関しては物惜しみしないから、習って来た歌を妹達に聴かせて、また知っている限りの音楽の知識をしゃべって教えてくれた。
お陰で私は沢山の歌を知った。あるとき、音楽学校でオペラ『カヴァレリア・ルスチカーナ』を上演するのに、姉はバックコーラスで出ることになった。毎日練習をしていて、帰ったらオペラの練習をそのままやって見せてくれる。サントッツアーやトウリッドのアリアも全て歌うので、物語の筋は勿論歌も覚えてしまった。
また、M子姉ちゃんがピアノの伴奏をしてくれて、妹3人がそれぞれ別のパートを歌ってコーラスをした。
『希望のささやき』『歌の翼に』などなど、沢山の曲を時間を忘れて歌って楽しかった。こんな時はとても仲良し姉妹で、まるで『若草物語』の様にうるわしいのだった。
でも、殆どの日はM子姉ちゃんのわがままに振り回されていたから、結婚が決まって、いよいよ別れの日が来た前の晩、抱き合って泣いて(芝居がかった家族だから)別れを惜しんだけれど、本音は家族全員ほっとしたのであった。