a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

わがままM子姉ちゃんのこと

dollyちゃんのリクエストに応えて、今日は余りブログに出て来ないM子姉ちゃんに登場してもらおう。
M子姉ちゃんは私より6才上で、私が小学校の1年生になった時女学校に入学した。
M子姉ちゃんは歌は上手だけど、勉強は嫌いだった。
でも一流好みの母は何としても良い女学校に入れたいと、家庭教師をつけて、むりやりこの辺りではトップの府立
女学校にねじり込ませた。
M子姉ちゃんは「私が入学出来たのは口頭試問で決まったようなもんや。面接の先生らの顔で解った。」とすごい自信だ。誰もが自分を可愛いと思っている、と勝手に自覚している人なのである。
入学してからの組み分けは、いろはにほと有って成績順で振り分けられるので「私はあほの『ほ組』やねん。」と言っていた。M子姉ちゃんの唯一良い所は正直な所で、だから人を深く傷つけたり、回りの人との軋轢が多いのだとも思うけれど。状況判断して、その場にふさわしい言葉でしゃべる、という事が出来ない。
欠点は先ず自己中心的性格。私はエゴイストという言葉はお姉ちゃんみたいな人の事やな。と覚えたものだ。
読書も嫌いで世間の常識にも疎い。縫い物も嫌いで家事は出来ない。
自分勝手でわがままなので、祖母や両親や姉にも口答えをして叱られてばかり。
父は優しくて私達は1度も叱られた事は無かったから、いつも父に叱られている姉を唖然と眺めていたのだった。全てに要領が悪い。
おしゃべりと(人の悪口が多い)、歌うこととピアノを弾くことが好きなのだった。
悪口ばかり書いてしまったけど、M子姉ちゃんはブログを読まないから、怒られる事も無いだろう。
M子姉ちゃんの娘Hちゃんは健気である。こんな母の全ての欠点を認めた上で母を愛している。姉は今でもピアノ三昧の毎日で、80才に近くなっ今、新しいピアノを買いたいと言っているらしい。自分の好きな事だけして生涯を過ごし、姉妹の中で一番幸せな人なのかも知れないと思う。この項つづく。