a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ネコの思い出 2

a-doll2007-06-21

ネコの思いでのつづき。
私が学校から帰って来ると、門のところにミーコが待っている。
私を見つけると嬉しそうに走って来るが、私が近寄るとサッと植え込みの中に隠れてしまう。
しばらくすると出て来て、またサッと隠れる、の繰り返し。帰って来たことに対する喜びを独特の方法で表す。私は無視してさっさと家に入ると・・後ろから付いて来ている。可愛いヤツ。
ネコのご飯は、冷やご飯に削り鰹を乗せてお醤油をたらして掻き混ぜたもの。
お腹が空くと、台所に立っている人の足にすり寄ってニャアニャア鳴く。
そしてあれだけせがんだのに、ご飯を作って置いてやると全部は食べずに少し残してある。だからネコのお皿はいつもパリパリのご飯粒がくっついていた。
ネコはしつけが難しい。お膳の上の食べ物は注意しないと獲って食べる悪い子だ。食事の支度が始まると、誰かがお膳の番をする必要が有った。
その点、犬は絶対にテーブルの上の食べ物は獲らない(家の死んだランちゃんのことだけど)。
足が汚れたまま上がって来るのを、雑巾の上で足を拭くようにしつけようとしたけれど誰も成功しなかった。
雑巾で拭いてやろうとしてもさーっと素早く上がってしまって「こらーミーコ!」と叫んでも知らんぷり。
だからいつも雨の日は廊下に点々とネコの足跡が付くのだった(ランちゃんは大人しく足を拭かせた)。
面白いネコが居た。お風呂が好きで、といってもお湯に入る訳では無く、誰かが入っている時にふたの上に座ってじっとしているのである。
温かいから気持ちが良い事に味を占めたのだと思う。
別に誰かの入浴姿を見たいという訳じゃないと思うけれど。
寒い冬にはネコは重宝する。寝るときは布団に入れると温かい。
私は暑がりなので良い加減暖まったらもうネコは要らないので、外に放り出す。
するとネコはすぐ妹の布団に入って行く。妹は無類のネコ好きなので1晩中ネコと一緒に寝ていられるのだ。
夜遅くまで勉強する時も便利。膝の上に乗せておくと温かいし、皆が寝静まった夜中でも寂しくなかった。
ネコは昼は縁側の日だまりでずっと寝ていたのに、夜も、眠いのを我慢して頑張る私の膝で、気持ち良さそうに寝てばかりなので、ちょっとしゃくに障るから、無理に起こしてやると、眠そうな目をしながらも喉をゴロゴロ鳴らしている。
可愛いヤツなのだ。まだつづく。