a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ある先生の思い出

H子姉ちゃんがコメントに書いているのと同じく、私も先生の言葉で傷ついて美術の時間が嫌いになったのが、中学校2年生の時。
この先生も既に亡くなられているし余り悪く書きたく無いけれど。
彼は新任でしかも担任になった。
始めて抽象画という言葉を知り、ピカソとかマチスとかの絵を教えてもらった。
「皆もデフォルメした絵を描いてくるように」という宿題を出されたが、難しくて良く理解出来ないままに、風景画を描いて提出したが、皆の前で、悪い見本として私の絵を見せて嘲笑した。「こんなのは駄目だね、全然デフォルメ出来てないよ」そして他の女生徒の完成された抽象画(それはまるでピカソの様に本当に良く描けていた)を良い見本として見せて「こうゆう絵が良いのだよ」と言ったのだ。
くやしくて、悲しくて先生が大嫌いになって、あんなに好きだった美術の時間が楽しく無くなってしまったのだ。
2年間受け持ってもらったが、その後どんなにデッサンが上手い、とか言って褒めてくれても回復しなくて、今でもあの時の教室での屈辱感は忘れずにいる。
中学校の頃は特に多感な年頃だから、先生のちょっとした言動が一生を左右しかねない。友達の中にも先生の言葉で傷ついて、中学時代は暗黒の時代だったと言っている人が結構居るのである。