a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

オペラを観る

尼崎のアルカイックホールへ行く。関西歌劇団のオペラ『カヴァレリア・ルスチカーナ』と『道化師』を観る。
友達のMさんの坊ちゃんが出演するので、チケットを買ってコーラス仲間6人で出掛けた。
大抵このオペラ2本だてで上演されるが、どちらも南イタリアの話で、不倫から殺人という筋も良く似ている。
カトリックの信仰を持つから離婚は出来ず、不倫となると恋を貫くには最後まで行ってしまい悲劇となる。
『カヴァレリア・ルスチカーナ』はマスカーニの美しい曲で大好きだが地味で陰気、2つのオペラを比べると『道化師』の方がドラマチックで動きが有って面白い。
今日はどちらもシンプルな舞台装置で、出演の村人の衣装は普通の黒の服でパンプスなんか穿いていて、主役達はそれらしい服なので中途半端に感じた。
リアルにするなら徹底してリアルに、シンプルなら全て統一してシンプルにして欲しい。
私としてはオペラは歌舞伎と同じで見た目も重要だから、舞台には教会も有って、村人もシチリアの衣装で観たかった。
練習に時間をかけて、たった1回の本番の出演というのは惨い。プロと言えど実力を発揮出来ない時も有るだろうなあと、オペラを観た後にしては夢の無い現実的な感想を持った。