a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

ドストエフスキー

朝から雨。気温も低く冬に逆戻りだ。
夫は寒さもものとせず、句会に出掛けて行った。
という訳で、私はドールハウス作りに専念出来る幸せな1日を過ごせたのだ。
FM放送はチィコフスキーのオペラ『エヴゲニー・オネーギン』を流してくれていたので、ダニエルバレンボイムのウイーンフィルの演奏だったが、ロシアの雰囲気は充分楽しめた。
と言うのも、今日ようやくかのロシア文豪の古典小説『カラマーゾフの兄弟』を読み終えたところなのである。
お正月に新訳の文庫本をまとめて買ったのだが、「アウトランダーシリーズ」を夢中で読んだり、合間に娘が送ってくれた本を読んだりしたので、中々読み進めなかったが、今日ついに読み終わってしまった。
翻訳者が読みやすく解説してくれていて、内容が複雑に絡まり合っているし、伏線がいくつも有って、流石に世界に読み継がれている面白い小説なのだった。
翻訳者、亀山郁夫氏に寄ると、ベートーヴェン交響曲9番の様な骨組みをした小説なのである。4楽章の様に、4部まで有って、エピローグが合唱付きの部分で、歓喜に至って終わる。
ドストエフスキー自信の浪費癖、持病の癲癇、流刑の経験、父との葛藤などが『父殺し』の重いテーマを扱いながら、読者を惹き付けてしまう小説になったのだろう。
長くかかって読んだが、早くももう1度読み返したいと思っている。