a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

無くなった古い家

午後、公民館へコーラスの練習に行く。
梅雨の晴れ間でそう暑くは無く、歩いて行っても汗は出なかった。
公民館への道の途中に、以前メンバーで80才を越えたからと止められたNさんの家が有った。有ったと過去形で言うのには訳がある。
友達の情報に依ると、Nさんは今公団住宅に住んでいるらしい。
3週間程前に家を壊す業者が入っているのを見た。「あれ?二所帯住宅に立て替えるのかな?」と思って通り過ぎたが、次の週には基礎のコンクリートも剥がしていたが、先週はすっかり更地になっていた。
120坪程の広い土地で、1ヶ月前には有った立派な植木が茂った木造の和風の家は全く姿を消してしまっていた。
あっけないものである。
ショベルカーで全て取り去ってしまって、むなしさだけが残っている。
私の育った家も、こんな風なのだろう。兄が取り壊して今は無い。
200坪の土地は平らな唯の土地になってしまっているのだろう。私達の思い出の家も物も庭の木々もきれいさっぱり全て取り払われてしまったのだ。
今日前を通るとNさんの家の跡地には、広告の旗が数本立ててあった。『好評分譲中**不動産』と書いてあった。