a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

西の魔女が死んだ

昨日観て来た映画『西の魔女が死んだ』。
原作は梨木香歩のロングセラーの児童文学書。西の魔女が死んだ [ 梨木香歩 ]
監督長崎俊一
孫と祖母の心のふれあいを優しいタッチで描いている。
イギリス人のおばあちゃんを演じているのはサチ・パーカー。私のお気に入りの大女優シャリーマックレーンの娘だと言うので是非観たかったのだが、期待を裏切らなかった。
サチ・パーカーは日本で幼児期を過ごしたので、美しい日本語をしゃべっていて品がある。声も低くて柔らかくて良い。

中学生のまいは、学校へ行けなくなっていた。心配したママは、田舎に住む自分の母にしばらくまいを預ける事にした。
まいは小さいときからおばあちゃんが大好き。「おばあちゃん大好き」というと「あい、のう」といつも応えてくれた。
イギリス人であるおばあちゃんの家系は魔女だという。まいはおばあちゃんの元で魔女になる修行を始めることにした。
その為に行う基礎トレーニングとは、規則正しい生活と、自分で物事を決定する強い意志の力をつけること。

おばあちゃんは山に囲まれた広い自然の中で、暮らしている。
野生の苺を摘んで来て、薪を燃やしてジャムを煮たり、洗濯機を使わず足で踏んでシーツを洗ってラベンダーの茂みに広げて乾かすのだ。眠る時にラベンダーの良い香りがして安眠できる。また、鶏を飼ってたりして暮らしている。
まるでターシャテューダーのような生活。クラッシックな木綿のワンピースを着ていて襟元に木綿のスカーフを巻いている所も同じだ。
素足では無かったけれど。

まいは日増しに逞しく変わって行く。
まいを演じている高橋真悠は繊細で思慮深い雰囲気がとても良い。
雨や風や木々の自然が美しく描写されていて、充分満足できた佳い映画だった。