a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

心の平安

欠席届のために、友達に次々に電話する。こんな電話は余りしたく無いけどしょうがない。その中の一人Iさんが「あなた、一緒の部屋で寝てたんでしょ?」といった。
その通りだ。夫婦別室の多い中、私は夜中に夫に異変が有ったときすぐ気が付くように、うるさい鼾や、朝早くからテレビをつけたりとかを我慢して、同じ部屋を寝室にして来たのに、どうして早く気が付かなかったのかと、一昨日からずっと悔しく思って来たのだ。
娘も、姉も、妹も、沢山の友達も、そんな事は思うなと言ってくれたし、N川さんも、あんたが居たから救急車を呼んでもらえたんやから、と慰めてくれた。N川さんは2年前、伝統工芸師(つづれ織り)の弟を亡くした。彼は工房に1人住まいだったので誰にも知られず亡くなってしまったのだった。

しかし改めてIさんにそう聞かれると、また後悔の念がふつふつ沸き上がって来る。悔しさとやり切れなさが石の様に固まって喉の奥に付き上がって来る。
その後、夫の俳句の主宰M氏(偶然、中学校の1年後輩)がまた電話を下さったので思わず泣いてしまった。それからは、泣き虫が治まらず、夫の友達Tさん、小学校からの親友Kちゃんからの電話でも、ずっと泣きっぱなしで皆にかなり心配をかけてしまった。
このままの精神状態では夫の看護を続ける体力を維持出来ない。
娘も力づけてくれて、金剛バプテスト教会の中西牧師先生に電話をしてくれた。
中西先生は、すぐ電話をして下さってた。
過去に捕われてはいけない。今はご主人の治療の為に貴女のエネルギーを使わなくては駄目だ。と諭して下さって、電話を通じてお祈りをして下さった。何と言う力強さだろう。電話の後私の心に平安が戻って来た。
N川さんと病院へ。夫は相変わらず呑気そうに寝ている。2人で足をくすぐったり、さんざん面白い事も言って話しかけたりした。帰宅後二人で録画DVD『グッと!地球便』を観た。夫が元気で面白い事を言っている。「脳梗塞が治ってもこの状態までは回復せえへんよね、よう撮っといてもろたこっちゃ」と2人で言った。
H子姉が電話をくれた。元気づけてくれたけど、夫に逝かれて、まだ悲しみの中に居る姉をまた泣かしてしまった。悪い妹だ。
夫の86才のガールフレンドKさんが晩ご飯のおかずに鯖の生姜煮を持って来て下さった。「奥さん頑張ってね。またおかず持って来るね」とこの人も優しい。
沢山の人の励ましや優しさに支えてもらって、明日からも元気に頑張る。