a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

外郎売

やっとと言うか、ついにと言うか、めちゃくちゃ暑い日本のイヤ大阪の夏がやって来た。
梅雨が長く続いて、日照時間が少ないから野菜の出来が悪く、値段が上がっている。やはり太陽がギラギラ照ってもらわないと庶民の生活は駄目なのだ。


娘のボストンの友達3人が、帰省中の多忙な中を、暑いのにはるばる尋ねて来て下さった。
その中の一人が山口市に帰っていらっしゃっていて、お土産に山口の古い銘菓『外郎(ういろう)』を頂いた。
珍しいお菓子『ういろう』に付いてしゃべっていると、S子さんが『外郎売』の口上を披露して下さった。
外郎売』は歌舞伎18番の一つ。外郎売りが長い口上を述べる所が見せばである。その口上を披露して下さったのだ。S子さんは元女優さんである。
長い長い台詞である。立て板に水とはこうゆう状況を言うのだな、良う覚えたはるなあ、と感心して聞いていた。
S子さんには娘がボストンに居る時、とてもお世話になった。
E子さんも、しょっちゅう病気をしている娘の面倒を良く見て下さったのである。命の恩人だ。

この歌舞伎の外郎売りの『ういろう』はお菓子ではなく丸薬。消化剤やら痛み止めやらと色々に効いた薬らしい。

夕方の新幹線に乗るからと、早々に帰って行かれたが、そのあと娘と口上付きで頂いた『ういろう』を美味しく食べたのだった。