聖書の女性(2)ーカインの末裔の妻たち
婦人聖書の集いより
聖書:創世記4:17-26
1、カインの妻は誰?
アダムとエバの子カイン。
カインはその妻を知った 17
カインの妻になった女性は誰?
アダムとエバが最初の人間なのだから、他に女性は居ない筈である。
カインの妻とはアダム夫妻の娘、つまり兄妹婚ということになる。
なぜ娘のことが聖書に言及されていないのか?
これは聖書解釈の一つの原則で、聖書は全事実の記録ではない。あくまで主題に沿っての記録なのである。
ここでの主題は人類に罪が侵入したことをアダムたちの子供に見られることを示すことで、その主題の元にカインとアベルの殺人事件のみ記し、敢えて娘誕生は省略されている。
カインとその妻の子エノク。エノク=始まりという意味
カインは町を建設した。
2、カイン末裔の繁栄
エノク→イラデ→メフヤエル→メトシャエル→レメク
A レメクのふたりの妻の名前 19
「アダ」とは「装飾」という意味
「ツィラ」とは「アイシャドー」という意味
・二人の妻たちは美の世界に行き、男たちを喜ばせた
B 産業と芸術の発達
「アダ」の子「ヤバル」は牧畜業の先祖 20
弟「ユバル」は竪琴、笛の名手 21
「ツィラ」の子「トバル・カイン」は青銅と鉄用具の鍛冶屋(武器、生活用具)22
・文明発祥は信仰家系の子孫からでなく無神論系の子孫からであった
以降バベルの塔に至る。
※では神の祝福は何に見られるのか?
3、セツの家の祝福
さらにアダム夫妻に男の子が産まれた。その子をセツと名付けた。25
人々は主の御名によって祈ることを始めた。26
<悲しみ>を通して・・・
アダム夫妻は一度にふたりの子を失った。
弟息子(アベル)は殺され、兄息子(カイン)は家出した。
この家庭の悲しみを通して、無信仰家庭には無かった「祈りの生活」があった。
これが何よりの神からの祝福の印だと聖書は示すのである。
悲しむ者は幸いです。
その人たちは慰められるから。マタイ5:4
カイン=獲得という意味
セツ=授けられるという意味