a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

映画を観た午後

整形外科の受診。

健康診断を受けた。背が縮んでないのが嬉しい。体重は5年ほど変わらない。

骨量も81歳としてはそれなりに多いので安心である。

 

午後、久しぶりにゆっくり映画を観た。

此の所何かと忙しくてゆったりと映画鑑賞をする気分にならなかった。

つまらない映画だと寝てしまうし。

 

今日観たのは1964年製作、フランス・スウェーデン映画。

バルタザールどこへ行く

バルタザールとはロバの名前である。

主人公のマリー(アンヌ・ヴィアゼムスキー)と隣に住む農場主の息子ジャックが拾ってきたロバの子供にバルタザール(東方の三博士の一人の名前と伝えられている)と名前をつけて洗礼を施して可愛がっていた。

ロバという動物は目が愛くるしくて白いアイラインが目立つし印象的な家畜である。

物語はマリーの父とジャックの父の誤解に基づくトラブルの話なのだけど、間にいろいろ絡んでいて話はややこしい。

幼かったマリーは時が経って美しい女性に成長する。

ロバのバルタザールは離れ離れになっていても何故かマリーの元に戻って来るのだ。

バルタザールは過酷な運命に振り回され続ける。

不良にいじめられたり、農家で重労働を課せられたり、サーカスに売られたり・・・。

 

監督はロベール・ブレッソン

勿論モノクロで音楽は殆どない。

映画の始めと終わりにシューベルトピアノ曲が流れて物悲しさが募る。

今時の映画と違って、俳優の演技も素人っぽくて、画面の流れもギクシャクしているが、私はこんな訳のわからない映画が割と好きなのである。

脳みそに染み込んで忘れられない映画となった。

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