何度も襲ってくる台風にはお手上げである。
その中を飛行機で旅行するのはタイミングが難しい。
カナダのフレッド一家は台風が過ぎ去った直後に大阪に到着できた。
うちの娘は台風が近づいてくるニュースの中、ボストンへ飛び立った。
気が揉めることである。
夜、録画しておいた映画「テス」を観た。
1979年製作、ロマン・ポランスキー監督の美しい映画である。
淀川長治さんなら「綺麗ですね〜綺麗ですね〜」と繰り返し言っただろう。
農作業の風景、取り入れの場面はミレーの落穂拾いの絵のようである。
原作を読んだのは10代の頃だし、映画も観た筈なのに、かなり忘れてしまっていた。
美しいけど長い映画でちょっと退屈。
テスとエンジェルの道行きの行き着く先は「ストーン・ヘッジ」だった。
夕日が落ちてゆく場面で始まって、ラストでは朝日がストーン・ヘッジの間から上って行く。