a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

エセルとアーネスト ふたりの物語

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清楚な花 十薬

 

英国の絵本作家レイモンド・ブリックスの両親の実話を元にしたアニメーション映画。

余りの素晴らしさに昨日と今日2回見た。

 

2019年製作「エセルとアーネスト ふたりの物語」

 

エセルはお屋敷のメイドでアーネストは牛乳配達人。

エセルはアーネストより5才年上。

二人は教会で結婚式を挙げ、住まいは英国式長屋を25年のローンで購入し手を入れながら住む。

結婚して2年目(1934年)に生まれたのがレイモンド。

エセルは38才だった。

 

冒頭に優しいお爺さんの姿で出演している原作者レイモンド・ブリックス氏は私より2才上だから状況が良く理解できる。

生まれてまもなく第二次大戦が始まった。

ロンドンでもドイツの爆撃に備えて、子供達は田舎に疎開をしなくてはならない。

レイモンドは田舎のおばさんの家に預けられる。

縁故疎開だ。

ロンドンの爆撃の様子もすごいし。

 

それはともかく、映像が美しく色彩が豊かで素晴らしい。

絵本が動いているかのようで、独特なタッチがそのままアニメーションとなっている。

コンピューターの技術がなければ出来なかっただろう。

 

お母さんのエセルはメイドの経験を生かして家事は堪能で厳しく少し古めかしい。

お父さんのアーネストは朝早くから働いて、家では家の内装に力を発揮。

英国人は家のインテリアに命をかける。

食事の後片付けも手伝うし、最高に良い夫である。

エセルが先に死んで、アーネストが一人ベッドで寝ているシーンは涙が出る。

猫が隣にくっつけて置いてあるエセルの枕の上で寝ているのは、私も全く同じなので・・・(涙)。

 

お母さんのセリフはブレンダ・ブレシン。

私の贔屓の女優さんだ。

エセルにぴったり。

 

何度でも観たくなる映画である。

エセルとアーネスト ふたりの物語 [Blu-ray]