a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

戦災を乗り越えた美術品

「ロシア、ウクライナ侵攻」の文字が朝刊に載る。

ニュースの映像では空爆から逃れようとして国を捨てて行く人の姿が映っている。

 

どうして爆撃して人や物を壊していくのが好きなのだろう。

狂った指導者。

 

NHK日曜美術館を見た。

「大阪中之島美術館」が2月にオープンした。

それを紹介する番組だった。

佐伯祐三やモジリアニーの画が飾られている、素晴らしい空間。

この多くは戦前から大阪商人の山本発次郎氏がコレクションしていた物である。

大阪大空襲で美術館建設の夢は敗れた。

コレクションが消失しては大変と疎開させた。

当時、岡山へ運ぶ運送業者の手配にも苦労されたようであった。

 

あと2日すれば3月。お雛様の季節。

私は今年もお雛様は飾れない。また圧迫骨折をやったら目も当てられないし。

我が家のお雛様は古い。

戦争当時大阪市内に住んでいたから、お雛様は疎開させていたと聞く。

トラックに積んでどこへ疎開したのかは聞き忘れたけれど、とにかく他の大切な道具類と共に疎開させていたのだった。

家は幸い焼け残って、疎開していた荷物も元に戻った。

中には疎開先が爆撃にあって全て焼けた・・・という話も聞いた。

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疎開させて焼け残った人形のひとつ。

写真は明治37年と箱書きにある「狆ひき官女」

お犬様を赤い紐で繋いで連れている愛らしい官女。

狆の毛はちょっとベターとしていてお風呂に入れてあげたい感じ。

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