一日中雨が降って少し寒い。
クローゼットの整理などしている。
私の好きなイラストレーター・エッセイストに西村玲子さんがいる。
もう何十年も昔から、雑誌にインテリアのエッセイとともにイラストが載っているのを気に入って、雑誌を整理する時には切り抜いてスクラップにしていた。
数年前ふと、本屋さんで「シニアというエレガンス」を見つけて購入した。
玲子さんのファッションはカジュアルで、色彩は爽やかでブルーが勝つ。
シンプルでお洒落な感覚抜群で大好きだ。
イラストは色鉛筆でさらっと自然体なのが良い。
映画の記事も多く、好きな映画が私の好みと一致する。
ずっと昔の記事に、映画に出てくるパッチワークキルトをイラスト入りで載せていた。
映画より素敵な風に描かれている。
「ドライビング・ミス・デイジー」とか「ゴースト」「夢の降る街」「若草物語」
アメリカ映画にはパッチワークキルトが小道具に多く使われている。
時経た今も映画のエッセイも多いので「ふむふむ・・そうそう一緒です。素敵ね(彼女の口調)」と相槌を打ちたくなる。
お気に入りの映画と俳優は「リスボンに誘われて」のジェレミー・アイアンズ。シャーロット・ランブルグ。
「ア・ムール」の女優 イザベル・ユベール。
何か魅かれる俳優が同じで嬉しくなるのだった。
だった、と過去形なのは、病気をなさったと知っていたが、今年1月に亡くなられしまった。78才。
素敵なセンスで80代もどんな風に生きて行かれるか知りたかった。
彼女の本を何度も寝る前に読んで見て「あゝ素敵」と気持ちを爽やかにして眠りに入る。