東京では電力が逼迫しているそうである。
エアコンの温度設定を下げてください、とか便座の電源を切れとか・・・
普段充分に何とも思わず使っている電気。
節電と言われて困っていることだろう。
幸い大阪では今の所大丈夫そうで、東電に貸して上げるぐらいは有るみたいだけれど。
気をつけて電気を使おうと改めて思う。
また戦後の話になるけれど、昭和21年電気が不足した。
良く停電をした。
電気と言っても当時は電灯とラジオぐらいしか電力を使う器具は無かったけれど。
後は扇風機、アイロンぐらいかな。
台所には冷蔵庫も炊飯器も洗濯機もトースターもレンジも換気扇もない。
ましてやテレビ、パソコン、スマホ、あれやこれやは当然無かった・・・。
あの夏、停電の時はランプを点した。
ランプは油煙で曇るので、夕方にはガラスのホヤを綺麗に磨くのは子供の仕事だった。
割らない様に注意深く扱う必要があった。
唯一の娯楽であるラジオが聞けないし、停電の日は早く寝るしか無かった。
そんな日を思い出すと、今は本当に生活全てが電気におんぶしている。
余りにも無駄に使っているのではないか。
「勿体ない」が口癖の戦前生まれの私は思う。
「ほれ見てみなはれ。勿体ない使い方をしているからバチが当たりますのや〜」
と、明治生まれの母なら言うだろうな。