放っておいても季節が来たら咲いてくれる。
今週から始まった連続テレビ小説「ちむどんどん」。
胸がワクワクするって意味だそうで私も期待にワクワクする。
沖縄からドラマは始まった。
1964年、まだ沖縄が日本へ返還されていなかった頃が舞台である。
私の亡くなった兄は沖縄が好きだった。
1957年、事業の販路拡大のため沖縄に渡った。
まだパスポートが必要で、言わば海外旅行だった。
渡航は飛行機ではなく船だった。
私と妹は船に乗って始めて海外へ旅をするお兄ちゃんを港で見送ったのだった。
初めての旅で沖縄の魅力に嵌った兄。
旅から帰った兄は1枚のレコード(LP)を聴かせてくれた。
それは沖縄民謡で、初めて耳にする不思議な旋律で魅力的だったが言葉は全然理解できなかった。
兄は沖縄の楽器「三線」も持ち帰った。
「弾いてみ」と言ったけど、蛇の皮が貼ってあるのが気持ち悪かった。
その後兄は何度も沖縄へ行っている。
とりわけ太平洋戦争の末期に犠牲になった沖縄の人たちに思いを馳せていた。
私は残念ながら沖縄は訪問する機会がなかったが、
石垣島に行った時に琉球の文化に触れて兄の気持ちが少し理解出来た。
美しい海と空。
ゆっくり流れる時間と優しい人たち。
さ〜てどんなドラマが始まるのか楽しみ。
先週終わった「カムカムエヴリバディ」は期待はずれに終わって残念だったから、「ちむどんどん」に期待しよう。
・・・といつもドラマの初めに思うのだが・・・