「ヤコブの偽装工作」
双子なのに体つきから性格まで全く違う。
そして父イサクの遺産相続をめぐって大きな事件が起こる。
聖書 創世記27:1-29
1、ヤコブの偽装工作
イサクは年をとり、目が霞んでよく見えなくなった。
今のうちに長男エサウに遺産相続をしておきたいと考えた。
エサウに猟を頼み、その肉で料理を作って食べさせてもらい、そこで祝福(遺産相続)をしたいと打ち明ける。
それを聞いていたイサクの妻リベカは、弟息子ヤコブに家督を継がせたいと思った。
エサウの晴れ着を着せ、毛皮をヤコブの首と手につけて(エサウは毛深い)父の前に出よ、と勧めた。
そうしてヤコブはエサウになりすまして父から遺産相続の祝福を奪い取った。
それって???
2、偽装工作の苦い結果
①兄との相剋(41)
②逃亡(43)
家にいる方が好きなヤコブにとって生まれて初めての旅だった。
しかも逃亡とは!!!
不安と恐れと心細さ。
③ 騙したが騙される
母リベカの兄(ヤコブの叔父)のところに身を寄せたヤコブがのちに叔父に騙される羽目に。
人は種を蒔けば、刈り取りもすることになります。ガラテヤ6:7
3、ヤコブが見落としていたこと
ヤコブは偽装工作までして父から遺産を奪い取るような事をしたが、
彼が心に留めなかったことがある。
主は彼女に言われた。
「二つの国があなたの胎内にあり、
二つの国民があなたから分かれ出る。
一つの国民は、もう一つの国民より強く、
兄が弟に仕える。」25:23
ずるい手の込んだ偽装工作までせずとも、時がくれば兄が弟に仕えるほどの繁栄を約束されていたのだ。
要するに信仰を働かせられなかった。
神のみこころを行って、
約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。ヘブル10:36