つわぶきの綿毛。
冷たい風が吹き飛ばしてくれたら、どこかに子孫を増やしに行こう!
数日前、極く近所で交通事故があった。
そこはいつも娘の車に乗って通る交差点だが、近くに住む75歳の女性が猛スピードで飛ばして車にぶつかって、車はぺちゃんこに潰れて亡くなったという。
幸というか残念というか私は運転免許を取らないで過ごしてきた。
私の世代では免許を取る女性は少なかった。
そんな危ない免許より茶道のお免状の方が大事という時代だった。
それでも友人の5人に一人ぐらいは車を運転している。
郊外に家を購入して必要に迫られて免許を取得した頑張り屋さんたち。
友人のNさんなんかその一人で、夜、合唱団の練習が終わったらいつも家まで送ってくれた。
便利だし行動範囲が広がる。
どこかで「遺跡が発掘された」というニュースを聞くと、すぐさま車を飛ばして見学に行ったり出来るし私は羨ましく思ったものだった。
でも年老いて運転は危険!
友人のNさんもついにあと数ヶ月で車を手放す決心をした。
彼女は85歳になるのだ。
彼女の住まいは我が家からかなり離れていて交通の便がない。
そうなると、謡曲のお稽古に公民館へも来られないし、帰りに私の家に寄ることもできなくなる。
「もう会われへんようになる・・・」
運転出来る人は車を手放したら手足をもがれたも同じ気持ちになるだろう。
その点、私なんかどこに行くにも歩いてバスに乗ったり電車を乗り継いだりするのに慣れている。
「どこかで会ってお茶して喋ったらええやん」
と慰めるが・・・。
となると、年老いた時のために、家の近くで友人を作っておくのが良い。
幸い、教会も近いし、公民館も、集会所も、駅も歩ける距離にある。
しっかり歩く練習はしておいた方が良いな、とつくづく思う。