屋根裏の古いもの(骨董品といえば高価なように聞こえるけれど、うちのはただ古いと言うだけのもの)を車に満杯にしてごっそり持っていって貰ってすっきりしたけれど、なんかすっごく疲れた。
家の中や階段は埃だらけで、モップは何度掃除機で吸ってもまた埃だらけになるのだった。
昨日骨董屋さんが「風炉先屏風は値段が付きません」と残念な報告。
「そりゃそうやわ。あれは私が書いたんやもの」
「!」
(有名な書家でなくて悪かったわね)
娘の頃、お習字を習っていて、先生が嫁入り道具を作って下さった。
作って貰ったのは風炉先屏風と桐のお免状箱。
どちらも小さな色紙に百人一首を書いて貼り付けたもので、屏風は桑材を使っていたけれど、ついにお茶室で使われることもなく、写真も無く、古道具屋に勿体つけで持ち去られた・・・。
さて手元に残った幸運な桐の箱はこれ。
探したら昔の写真が出てきた。
大阪市内の料亭で開かれた書道展で、私は和服を着て行ったので受付に座らされた。
大勢の人に見て貰ってたのだ。1958年ごろ。