カーテンの隙間から、朝陽が早い時間に差し覗く。
たちまち猫はソワソワ起きだす。
私の眠りが浅くなって来て、この季節は睡眠が足らなくなる。
朝、洗濯も済まして、朝刊も読んで、クローゼットの整理をしていたら、眠くなって来たのでベッドに横になる。
猫も同じく並んで朝寝。
窓からそよそよ風が吹いて良い気持ちだ。
夢を見た。
私は何と高校卒業間近で、今朝はなぜが学校に行く準備が出来ていない。
暑くてだるい。
学校は隣に新しく建ったみたいで、私は普段着のままで登校してしまった。
教室では大学受験の結果が黒板に書かれていて、がっかりや・・・とか、誰君良かった・・・とか、Yさんと喋った。
担任の先生がやって来て私を見つけ「何してんねん・・・先生に美味い桃買うて来てくれるか」と私に命令する。
なんで桃なのか?
「Kスーパーで買うて来ます」って私。
懐かしい、昔の友人たちが夢の中にいた。
・・・Yさんとは、来月一緒に歌舞伎を見る約束をしているけれど、夢の中に居た男の子や女の子達は、ほとんど亡くなったか、連絡が途絶えてしまっている。
担任の先生なんかもうとっくの昔に亡くなられた。
長い人生の始まりに近い頃に、時空を飛び越えて見た不思議な、懐かしくてちょっと悲しい、白昼夢。
目が覚めたらお昼ご飯だった。
年老いたら、こんなことも出来てしまう。