教会まで歩くと、着いたら滝のように汗が流れた。
もうこの暑さには参ってしまう。
これから3ヶ月余りも、この暑さに辛抱せんとあかんのだ。
今日は父の日の礼拝だった。
それぞれ父のことを思って1分間の黙祷をする。
もうとっくに亡くなってしまった父のことを思う。
愛情深く大切に育ててくれたことを心から感謝する。
優しくて、私は一度も叱られた記憶がない。
結婚して家を離れる私に父は言った。
「我慢出来へんかったら、いつでも帰っておいでや。
お父さんが付いているのを忘れたらあかんで。」
父は私の結婚相手の家庭事情に少し不安材料を見つけていたのだった。
父がそう言ってくれたから、泣いて実家へ帰ることもなく、結婚生活を続けられたのだと思う。
その分手の掛かる夫に、時々「えっお父さんとちゃうわ」
と不満を持ったことも確か。