a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

父と二人で

a-doll2006-04-22

昨日からすっかりハマってしまった事が有る。
小学校のクラス会が有った事から、昔のアルバムを引っ張り出してみた。
勿論白黒。セピア色と云えば格好は良いけど、写真の技術はひどい物で、光線が入って白くなっていたり、大体が4センチ四方ぐらいで小さくて見にくい。しかも傷がついていたりしてひどい物ばかりだ。
カメラも高価だったし、誰もが写せる物では無いし、そうそう写真屋のスタジオで撮ったりは出来なかった時代だからしょうがない。
スキャンをして、修正して、補正して、(古い傷を修正したら結構美しくごまかせる。古いDVDなんかもこうして根気良く修正するのだろうか)プリントした。
新しく素敵なアルバムを造ろうと思っている。
戦後10年も経った頃になると、随分ましになっている。好きな写真をスキャンしていると、結構父と2人での写真がでて来た。
その頃父は、乗用車を買ったりしていたから、カメラも持っていたのだろう。
数多い娘の中で、私なんかは物の数でも無いのだ。とずっと思い込んで大きくなって来たけれど、良く良く写真を見れば、父に愛されていたと気がついた。
とっくに死に別れた父だけど、元気な時は会社を大きくすることに懸命でおしゃれでも無いし、背も低いし、髪は禿げているし、格好悪い男性だと思っていた。
私と一緒に写真におさまっている父は、優しそうで嬉しそうで、しかも私も穏やかな良い表情をしているのだ。父が懐かしくて恋しくて胸がキュとなった。
真面目で、才覚が有って、優しくて、頑張りやだった父。
父に寄り掛かって、安心して少女の頃を送っていた幸せに今日気がついた。

写真は花にら。