a-dollのブログ

忘れたくない日々のあれこれの記録

甘党だった幼い頃

a-doll2007-04-30

足の痛みも口内炎もすっかり良くなった。疲れていたのだ。
今日は午前中たっぷり家事をしてリラックス。昼寝もした。
今夜は久しぶりに子供の頃にタイムトリップしよう。
昨日見た『佐賀のがばいばあちゃん』では、主人公のアキヒロが母恋しさに線路伝いに母の居る広島に向って歩いて行こうとすると、そこに大人になったアキヒロが出て来て、過去の自分にエールを送る場面がある。
私も今、そんな気分。ひどい時代に幼児期を過ごして、愛情はたっぷり受けていたけど、栄養は充分でなく親には実力以上のことを期待されて、ヒイヒイ言いながら頑張ったa-dollちゃんに「よく頑張っているね。」と言ってやりたい。
3日前、折角小学校に上がったけれど今日はまた、幼稚園の頃に戻る。
私は、幼い頃甘い物が好きで、乳歯の前歯はずらっと虫食いだった。いまそんな子は見ないけれど昔は歯は余り重要視されていなかったのか。どうせすぐ生え変わるのだから、と放っておかれたのだろう。
一番好きな食べ物は、苺ジャムのサンドイッチ、苺ジャムのロールケーキ、それと牛乳。かりっと焼いたトーストに苺ジャムを塗って食べるのは今でも大好きだ。(今は自分で煮たオーガニックジャムだけど。)
田舎に引っ越した頃からは牛乳の配達なんかも無くなった様に思う。普通に食べていた食料品が手に入らなくなって、沢山の子供を抱えて親も大変だっただろう。
お勝手の玄関に母が買い物かごを下げて帰って来る。籠に入ったたった1本だけのバナナを取り出して、待っていた私に手渡す。バナナの皮を丁寧に向いてゆっくり味わって食べる私。脳裏に焼き付いているシーンだ。
私はガリガリで、甘い物が好きなのにもう市場にはそんなものは手に入らない。かろうじて売っていた1本のバナナで栄養を付けてやろうとしたのか。あの頃のは台湾バナナで甘くておいしかった。
父は裏庭に沢山果物の樹を植えた。
夏みかん、いちじく、はらんきょう、ぐみ。数年して実を付け出したので、私達の良いおやつになった。糖分の補給にはサトウキビを良くしがんだ。甘い物に飢えていたから、パンダが竹を食べるみたいに固いサトウキビを噛んだ。じわっとほのかな甘みが沸いて来てちょっと満足出来たのだった。
今でも食べ物を捨てるのに抵抗を感じるのは、この頃のひもじさが忘れられないからだ。
書いているうちにちょっとお腹が空いて来た。寝る前に食べるのは良く無いけど、今夜は特別にちょっとだけ。